2025年2月21日に児童養護施設 愛育社様を訪問する機会をいただきました。

以前別の場所で「施設で暮らす子どもたちに対して“可哀想”という感情を抱かないでほしい」という声があったため、私は、その言葉の意味を考えながら訪問の日を迎えました。
施設の扉を開けると、そこには明るい声が響いていました。子どもたちはとても元気で、笑顔が眩しく、初めて会う私にも自然に挨拶をしてくれました。
最初は「何か感じなければ」「何か特別な思いを持たなければ」と考えていた自分がいました。しかし、実際に子どもたちと接するうちに、その考え自体が少し違っていたのかもしれないと思い始めました。彼らにとって施設は「特別な場所」ではなく、日常の生活の場です。私が訪れたのも、特別なことではなく、彼らにとっての「日常」の一部なのだと気付きました。

もちろん、施設での生活にはさまざまな事情があり、それぞれの子どもたちにはそれぞれの背景があります。でも、子どもたち自身は自分の環境を悲観しているのではなく、毎日を前向きに生きているのだと強く感じました。だからこそ、「可哀想」と感じること自体がおこがましい間違いであり、彼らの強さや笑顔を見落としてしまうことになるのではないかと思ったのです。

今回の訪問を通して、私が強く感じたのは「支援したい」という気持ちでした。支援とは、ただ物を送ることだけではなく、子どもたちが安心して成長できる環境を整えること、彼らの未来を応援することなのかもしれません。施設の職員の方々は、子どもたちの心のケアや教育に全力で取り組まれており、その姿勢には本当に頭が下がる思いでした。
以前から社長個人で行なっていた寄付を会社として、微力ながら子どもたちの学習環境がより快適になるように、机をプレゼントさせていただきました。少しでも子どもたちの役に立ち、勉強や創作活動に励む一助となれば幸いです。
微力ながら、今後当社がどのような形で関わっていけるのかを全員で考えながら、子どもたちが「特別」ではなく「当たり前」の毎日を過ごせるよう、少しでも力になれればと思います。そして、この経験を通して、児童養護施設という場所がもっと多くの人に理解され、支援の輪が広がっていくことを願っています。
この度、このような機会を設けていただいた社会福祉法人 愛育社様に心より感謝申し上げます。
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